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"キャリアの成功とは何か"

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終身雇用が崩壊し環境の変化が激しい現代において、自分のキャリアの将来像を描くことがますます難しくなってきています。しかし一方で、働き方に対する価値観の多様化やグローバル化、さらにIT技術の進歩により、フリーエージェントやノマドなど、働き方の選択肢は広がっています。つまり、それぞれが自分にとって最良のキャリアを模索し、行動することが求められる時代になったと言えます。今回のブログでは、キャリアに対する考え方、また自分の目指すキャリアに近づくための方策など、さまざまな観点からキャリアについて考えます。

 キャリアの成功とは何でしょうか。組織の中で高いポジションを目指すことなのか、または世界で通用するスキルを身につけて評価を得ることでしょうか。キャリアを形成するうえで大事なことは①自分が職業人生で達成したい使命が明確になる、②その使命の達成を自分の職業とできる、③職業人生におけるコントロールを自分で握る、です。これらを達成するためには、どのステップでも自らの強い意志主体的な思考や行動力が必要となります。そのためには、試行錯誤をしながら自分のやりたいことを見つけていく継続的な努力と、世間の価値観に縛られず、自分のやりたいことをまっすぐに認める強い気持ちが必要です。実はキャリアの成功に必要なのは、リーダーシップなのです。

 

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ステップ1:自分が職業人生で達成したい使命が明確になる

職業人生の達成目標である使命が見つからないまま働き続けることの問題は、30代半ばから40代に顕在化するそうです。それより若い時期では、覚えることも多く、新しい仕事を経験するだけでそれなりの充足感が感じられます。しかし40代後半からは、職業生活で出会うシーンの大半は、新鮮さも学びの機会も小さくなります。組織からもやりがいが持てる使命が与えられず、自分自身でも固有の使命を見つけられていない人は、何年も前にこなせるようになっている"いつもの仕事"を日々繰り返すことになり、「自分は何のために働いているのか」という気持ちを感じ始めます。

見つけるべきは「一生変わらない使命」でもないし、周囲を感嘆させるような高尚な使命でもありません。その時点で自分自身が、人生の時間を費やす価値があると感じられるものを、そのまま言語化するだけでいいのです。組織や会社から与えられた業務目標に加え、個人として心からコミットできる使命を持って働くことは、組織に振り回されないキャリア形成の第一歩つなるはずです。

 

ステップ2:その使命の達成を自分の職業とできる

多くの場合、使命はいままで自分が従事してきた分野で見つかることが多いです。そうであれば、その時点で所属する企業の一員としてリーダーシップを執り、それらのビジネスを新規に立ち上げていくこともできるでしょう。それも使命を職業化することの一つの選択肢です。

会社員であれ自営業であれ、ビジネスパーソンに求められるのは、何らか市場が認めてくれる価値を生み出し、それを収入につなげる仕組みを設計することです。自分が実行したいことをビジネス化するという発想と、それを実行するための具体的なスキルは、これからの時代を生きる人にとって最も重要なキャリア形成スキルとなります。

 「働く」とはそもそも、価値を提供し、その価値を認めてくれる人から対価としての金銭を受け取ることです。このリアルで原始的な「稼ぐ」経験と力を得ることが、これからはきわめて重要になります。

 

ステップ3:職業人生におけるコントロールを握る

 たとえ自らの使命実現に直結する職業に就けたとしても、働き方や仕事の内容に自主性が発揮できできなければ、それはやはり"働かされている"状況にすぎません。ワークライフバランスは、組織に認めてもらうものではなく、個人が勝ち取るものです。特に、組織から必要だと求められている強い立場にいる個人が、積極的に組織と交渉し、自分のニーズを通していくことで、周りの人の認識や環境も少しずつ変えていくことができます。ワークライフバランス実現の最大の原動力は、個人側の「働き方のコントロールを自分で握る」という強い意志なのです。

 

キャリア形成とリーダーシップ

キャリア形成の成功とは、自分が心からコミットしたいと思えることを見つけ、それを仕事として成り立たせ、かつ、自分が働き方のコントロールを握ることです。そのためには、試行錯誤をしながら自分がやりたいことを見つけていく継続力と、世間の価値観に縛られず、自らのやりたいことをまっすぐに認める強い気持ちが必要です。また、それを仕事として成り立たせてゆくには、社会で求められていることへの嗅覚やセンスと、営業力や設計力が求められます。

そして実は、これらのステップを通してキャリア形成を成功させるために必要なスキルが、リーダーシップです。リーダーシップというと通常は、組織のなかで発揮すべきもの、他者に対して発揮すべきものと考えられていますが、必ずしもそれだけではありません。リーダーシップを発揮するとは、自分の人生のコントロールを握ることでもあります。仕事上のプロジェクトでリーダーシップを発揮することと、自身の人生設計において進むべき道の選択肢を他人に任せず、主体的に選び取ることはまったく同じ概念なのです。

まとめ

自分にとって最良のキャリアを試行錯誤しながら、人生の時間を費やす価値があり、心からコミットできるものを持つ生き方を、強い意志と主体的な思考や行動力を伴って見つけ、自分の人生のコントロールを握ることが大事です。

 

この記事はDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2013年5月号の伊賀泰代さんの記事を元に作成しています。